ECコンサル委託のメリット・デメリット!コンサル業務の内容から採用ポイントまで詳細に解説
中国輸入に取り組みAmazonなどのECサイトで販売を始めたものの、思ったような成果をなかなか出せずに悩んでいる方も少なからずいらっしゃると思います。
中国製品の品質やデザインが向上し、日本人のニーズに合った商品も増えたことで、中国輸入ビジネスの人気は高まっていますが、その分、競争も厳しくなっています。
販売先として利用しているECサイトの利便性もそれに合わせて機能やサービスが進化していて、以前のように単に人気商品を出品するだけでは勝ち残れないのが現状です。
この状況に合わせて活躍の場が増えているのがECコンサルタントこと、通称「ECコンサル」です。
今回の記事では、ECコンサルに焦点を当て、その業務内容や委託することのメリット・デメリット、委託する際のチェックポイントなどについて詳しく解説していきます。
売上の伸びに悩んでいる方にとっては、事業発展のヒントになると思いますので、是非、最後まで読んで下さい。
目次
ECコンサルとは
ECコンサルとは、ネットショップやECサイトの運営で生まれる様々な悩みを解決するために、専門的な知識や経験を持つコンサルタントのことです。
物販業界では、商品の仕入れや在庫管理、配送や顧客対応などの業務がありますが、それらを効率的に行うだけではなく、売上をアップさせるためには、サイトのデザインや導線設計、マーケティングや市場分析なども必要です。
しかし、これらのことを自社だけで行うのは難しい場合が多く、ECコンサルに依頼することにより適切なアドバイスやサポートを受けられます。
ECコンサルは、自社の商品やターゲット層に合わせて最適な戦略を提案し、実際に施策を実行したりフォローしたりします。
また、ECコンサルは一般的なビジネスコンサと違って、物販業界に特化した知識やノウハウを持っているため 、より効果的な支援が可能です。
物販業界におけるECサイトはj時代の流れとともに日々変化しているため 、常に最新の情報やトレンドに対応できるECコンサルは重要なパートナーと言えます。
ECコンサルの業務内容
ECコンサルは、オンライン販売に関する様々な分野で、専門的な知識と経験を活かして事業者をサポートします。その主な業務内容は以下の通りです。
EC戦略立案
EC事業の目的を達成させるために調査や分析を行い、戦略やコンセプトを策定する。
ECサイト制作
ECサイトのデザインや機能を設計し、開発やテストを行う。
ECプラットフォームへの出店
Amazonや楽天などの大手ECモールへの出店方法や運営方法を支援する。
集客に必要な施策の提案と実施
SEOや広告、SNSなどで、ECサイトへの集客を増やすための施策を提案し実施する。
サイトの分析と改善策の提案
アクセス解析ツールなどでECサイトのパフォーマンスを測定し、改善点や課題を見つけて提案する。
商品管理・物流最適化
在庫管理、出荷手配、返品対応など、商品や物流に関する最適化をサポートし、コスト削減や顧客満足度向上に寄与する。
新規市場開拓
新たな市場や顧客層への展開をサポートし、事業の拡大や多角化を促進する。
ECコンサルトはこれらの業務を通じて、事業者が競争力のあるEC事業を展開できるようにサポートします。
したがって、自社内でECサイト販売におけるスキルや知識が不足していたり、限られた社内リソースでEC事業を運営している場合、ECコンサルの活用を検討するといいでしょう。
ECコンサルに委託するメリット・デメリット
ECコンサルを雇うことには、いくつかのメリットとデメリットがありますので、採用する段階で以下のポイントを確認しておきましょう。
ECコンサル委託の5つのメリット
ECコンサル委託のメリットは下記の5つです。
①専門知識と経験の活用:ECコンサルは、電子商取引に関する専門知識と豊富な経験を持っており、彼らの知見を活用することで、事業者は効率的に戦略を立案し、適切な施策を実行できます。
②時間と労力の節約:ECコンサルが業務をサポートすることで、事業者は自社のリソースを別の重要な業務に集中させることが可能です。これにより、時間と労力を節約し、全体の生産性を向上させることができます。
③市場分析と競合優位性:ECコンサルは、市場調査や競合分析に精通しており、事業者が競合優位性を確保するための戦略を策定することができます。
④継続的な最適化:ECコンサルは、データ分析を通じて事業の状況を評価し、最適化策を提案します。これにより、企業は継続的にパフォーマンスの向上が可能です。
⑤リスクの軽減:ECコンサルは、事業に関わる潜在的なリスクを特定し、それらを回避または軽減するための方法を提案します。これにより、事業者はリスクを最小限に抑えながら、ビジネスを展開できます。
ECコンサル委託の5つのデメリット
ECコンサルを委託するデメリットは下記の5つです。
①高額なコスト:ECコンサルには、通常、高額な料金が発生するので、コンサル費用が投資対効果に見合うかどうかを、慎重に検討する必要があります。
②コミュニケーションの課題:外部のECコンサルと企業内のチーム間で、コミュニケーションが円滑でない場合があり、その結果、誤解や効率の低下が生じることがあります。
③依存のリスク:事業者がECコンサルに過度に依存すると、自社の能力を育成する機会が減少し、長期的な自立性が低下するリスクがあります。事業者は、ECコンサルと協力しながらも、自社の知識とスキルを継続的に向上させることが重要です。
結果の保証がない:ECコンサルを雇っても、必ずしも期待通りの成果が得られるわけではありません。市場環境や競合状況など、コントロールできない要因が結果に影響を与えることがあります。
適切なECコンサルの選定:ECコンサルの中には、事業者のニーズや業界に十分な知識を持っていない者もいます。適切なECコンサルを見つけるためには、事前のリサーチや面接が必要です。
ECコンサルを委任する判断
以上のようなECコンサルを雇うメリットとデメリットを検討した上で、事業者は自社のニーズや財政状況に基づいて判断を行う必要があります。
適切なECコンサルと協力することで、オンライン販売の競争力を向上させ、事業成長を促進することができます。
ただし、ECコンサルに依存しすぎず、自社の知識とスキルの向上にも努めることが、長期的な成功にとって重要です。
ECコンサルに委託する前の事前準備
ECコンサルを雇う前に、事前に社内で以下のポイントを確認することで、自社にふさわしい有益なコンサルタントへの委託が可能となります。
そして、ECコンサルとのコミュニケーションを密に行い、柔軟に対応することが、最終的な成果に大きく影響するのです。
目標の明確化
事業者は、ECコンサルにどのような支援を求めるのか、具体的な目標や期待値を明確にしておくことが重要です。これにより、ECコンサルと効果的にコミュニケーションを行い、最適なサポートを受けることができます。
予算の設定
ECコンサルにかかる費用や、その他の関連費用(マーケティング費用、システム開発費用など)に対して、適切な予算を設定しておくことが重要です。予算に応じて、適切なECコンサルを選択することができます。
現状の分析
自社のオンライン販売やマーケティングの現状を把握し、改善が必要なポイントを特定しておくことが効果的です。これにより、ECコンサルが的確なアドバイスやサポートを提供しやすくなります。
社内体制の整備
ECコンサルと協力してプロジェクトを進めるために、社内で適切な体制を整えることが重要です。これには、ECコンサルと連携する担当者の選定や、必要に応じた社内のスキルアップが含まれます。
ECコンサル選定の基準設定
ECコンサルを選ぶ際の基準を設定しておくことが有効です。これには、業界経験、専門分野、過去の実績、コミュニケーションスタイル、料金体系などが含まれます。
ECコンサル選定の3つのポイント
ECコンサルを選ぶときは、以下の3つのポイントを確認しましょう。
担当者との相性をチェックする
ECコンサルは中長期で付き合っていくパートナーですから、担当者との相性が重要です。問い合わせや要望への対応の迅速さや丁寧さ、信頼感や親しみやすさなどを感じられるかどうかを確認しましょう。
得意な領域をチェックする
ECコンサルによって得意な領域は異なります。
自社のECサイトに必要な支援内容は、戦略立案や出店サポート、運用改善や広告配信などのうち、どれが重要を考え、それに合わせて実績や経験豊富なコンサルタントを選びましょう 。
価格と成果報酬型か固定型かを確認する
ECコンサルの費用は、支援内容や期間によって異なりますが、一般的には月額数十万円から数百万円程度です 。また、費用は成果報酬型か固定型かも重要なポイントです 。
成果報酬型は売上に応じて費用が変動するため、リスクが低い反面インセンティブが高くなる可能性もあります。固定型は費用が一定で予算管理しやすい反面、成果が出るまで時間がかかる可能性もあります。
まとめ
中国輸入ビジネスの販売においてECサイトを利用する場合、自社内で対応できるリソースがあれば問題ありません。
しかし、ECサイトを運営する側もECサイト同士での競合もあり、毎年、機能や運用面での利便性の向上が図られています。
自社がこのような変化に対応できる体制になかったり、そもそもサイト運営を的確に進める力が不足している場合は、せっかく中国市場で掘り出した商品が無駄になる可能性もあります。
もし、きっちりとリサーチを行い適正価格で販売しているにもかかわらず、売上が付いてこない場合は、一度、ECコンサルを頼ることをおススメします。