メルカリで発送方法の変更をお願いされた時の対処法・徹底ガイド!
メルカリは便利さと手軽さで人気を得ていますが、消費者同士の取引がメインのため、発送方法の変更を求められることも少なくありません。
発送にあたって送料を出品者負担とするのが一般的なメルカリでは、発送方法の変更がコストアップにつながることもあるでしょう。
また、匿名配送がメルカリの人気を支える要因の一つなので、変更要請された方法が匿名発送でない場合は、簡単に受け入れるわけにもいかないですね。
そこで今回の記事では、メルカリの規約からみた発送方法の変更の可否、変更方法の具体的な手順、そして変更に伴う注意点について詳しく解説します。
中国輸入販売においてメルカリを利用している方も多いと思いますので、特に初心者の方は参考にして頂ければ幸いです。
目次
メルカリ規約において発送方法の変更は制限あるのか?
メルカリ取引において購入者から発送方法の変更依頼があったとき、規約に違反するのではと気になる体験をされた方もいらっしゃるでしょう。
そのような疑問に答えるため、ここではメルカリの利用規約をもとに、発送方法を変更してもいいのか、またどのような場合に変更ができないのかを見ていきましょう。
規約の内容を正しく理解することで、購入者から依頼があった場合において自信をもって対応できるようになりますので参考にしてください。
メルカリ規約で発送方法の変更は禁止されていない
メルカリでの取引において、発送方法の変更が必要になることは珍しいことではなく、規約においても発送方法の変更自体を禁止しているわけではありません。
つまり、出品者と購入者が同意すれば、購入後でも発送方法を変更することが可能なのです。
ただし、変更することによって送料の差額が生じたり納期が変わる場合は、その調整方法について事前によく話し合う必要があります。
このように、あとで問題とならないような配慮が必要であり、この点をクリアすれば、安心して購入者の依頼に基づいた発送方法へと変更することができます。
発送方法の変更ができないケース
メルカリ規約では前述の通り発送方法の変更が許可されていますが、全てのケースで可能というわけではありません。
発送方法が変更できないケースには、下記のようなものが該当します。
・発送伝票を発行した後の変更
・着払いによる発送
・両者の合意が取れない発送方法の変更
また、メルカリ便(匿名配送)など、特定の配送オプションを利用している際の変更には注意が必要です。
匿名配送を選択している取引で、個人情報保護を重視している出品者は、必ずしも配送方法の変更に同意する必要はありません。
重要なのは、常にメルカリの規約を遵守し、自分の立場も守りながら購入者とのコミュニケーションを大切にすることです。
メルカリで発送方法を変更する具体的なやり方
メルカリで合意の上で発送方法を変更する際には、踏むべきいくつかのステップがあります。
ここでは、一番課題となるメルカリ便(匿名配送)から他の発送方法へ、またはその逆への具体的な変更方法を、図解を交えてわかりやすく解説します。
メルカリ便(匿名配送)から他の発送方法への変更の場合
匿名配送から通常の配送へ変更する場合、当然のことですが購入者が指定する送り先住所を取引メッセージを通じて聞いておく必要があります。
メルカリユーザーからの発送方法の変更に関する問い合わせは、購入前にコメント欄を通じて行われることが多いので、その場合は下記の手順を踏みます。
①商品画面の下図赤丸で囲んだ「商品を編集」をクリック
②「配送について」欄の配送の方法における下図赤丸で囲んだ「変更する」をクリックする。
③配送の方法の中から、変更する配送方法をクリックして、最後に一番下の「更新する」ボタンをクリックする。
購入された後に依頼を受けた場合でも、発送伝票発行前であれば、上記と同様の方法で発送方法の変更が可能です。
ただし、その場合は変更する前に、取引画面の発送のページ下部にある「指定の発送方法を使わない」という項目を選択することが必要になります。
メルカリ便以外からメルカリ便への変更
メルカリ便以外からメルカリ便へ発送方法を変更する場合は、お互いの住所はすでに分かっているため、発送方法を変更するだけの作業で済みます。
購入前であれば、前述のメルカリ便(匿名配送)から他の発送方法への変更の場合と手順は基本的に同じです。
違いはすでに指定しているゆうパックなどのメルカリ以外の方法から、下図の「らくらくメルカリ便」か「ゆうゆうメルカリ便」へ変更して「更新する」ボタンをクリックするだけです。
購入後の変更の場合は、「らくらくメルカリ便・ゆうゆうメルカリ便に変更できます」という表記の下にある「変更する」ボタンをクリックします。
あとは、匿名配送の方法を選ぶだけです。
ただし、匿名配送は出品者が送料を負担するのが前提のため、出品時に「送料込み」を選択していることが変更できる条件となります。
メルカリで発送方法を変更に関する注意点
最後に、メルカリで発送方法を変更する際の、重要な注意点について見ていきましょう。
発送方法を変更することで後で問題が発生しないように、潜在的なリスクや問題点を理解しておき、いざという場合に対処できるようになっておくことが大切です。
匿名配送から一般配送へ変更する場合の注意点
配送方法を変更する場合、出品者・購入者の合意が必要なのは既述の通りです。
ここで注意すべきは、匿名配送を予定していた出品者が、購入者の都合の変更だからといって、梱包の際に自分の住所・氏名の記載をはぶくことはしてはいけないことです。
メルカリガイドにおいても、下記の赤枠部分の表記通り、メルカリ便以外の配送では出品者は必ず住所を記載することが義務付けられています。
メルカリ便以外の配送方法で出品者が自分の住所を記載しない場合は、以下のようなリスクがあります。
・配送トラブルが発生した場合、荷物の追跡や補償を受けることができない可能性。
・購入者から個人情報の開示を求められる可能性。
・メルカリ事務局からペナルティを受ける可能性。
発送方法の変更により、到着した商品が破損したときの責任
メルカリで発送方法の変更が行われ、その結果として商品が到着時に破損していた場合、責任の所在は変更された発送方法とその条件に依存します。
もし発送方法の変更が買い手のリクエストによるものであった場合、破損の責任は一般的に買い手にあると考えられるでしょう。
例えば送料を安くするために、購入者が保証や追跡サービスのない発送方法へ変更を依頼した場合、出品者は責任を負う必要はありません。
逆に、購入者が保証や追跡サービスのある発送方法へ変更を依頼し、出品者が応じなかった場合は、出品者が責任を負う必要があるでしょう。
ただし、破損していた場合は受取評価をせずに相手と交渉し、解決が難しい場合はメルカリ事務局へ相談する必要があります。
発送方法を変更した場合のメルカリ補償
メルカリ補償は、メルカリ便を利用して配送時のトラブルにより商品紛失・破損などが発生した際に、商品代金を全額補償するものです。
したがって、メルカリ便からメルカリ便以外の配送方法へ変更した場合、配送途上で破損があってもメルカリ補償は受けられません。
利用した配送会社の補償があれば、それを利用することになります。
発送方法の変更依頼を受けて合意に至らない場合の取引キャンセル
メルカリで発送方法の変更依頼を受け、出品者と購入者の間で合意に至らなかった場合、取引のキャンセルは可能です。
メルカリのプラットフォームでは、両者の合意が取引の基本であり、特に発送方法に関しては、双方が納得する形で進めることが重要なためです。
まとめ
今回の記事では、メルカリで購入者から配送方法の変更を依頼されたときの対応方法を解説しました。
出品者にとってはメルカリのシステム内での登録変更など、手間がかかることとなりますが、その際に重要なのは明確かつ円滑なコミュニケーションです。
出品者と購入者は、お互いのニーズや事情をよく話し合い、合意に基づいた変更を目指すことが重要です。
発送方法の変更が規約に反しないこと、送料の変動や匿名配送の可否を含めたリスクを共有し、双方が納得できる解決策を見つけることが、円満な解決への道となるでしょう。
また、メルカリ補償の適用範囲を理解し、取引の安全性を確保することも忘れてはなりません。
最終的には、取引のキャンセルも選択肢の一つですが、これは最後の手段として考えるべきでしょう。
このように、双方の合意と透明性を最優先に考えることが、メルカリでの発送方法変更におけるトラブルを避け、スムーズな取引を実現する鍵となります。