【リスク大!】Amazonの出品用アカウントを複数運用するメリットは?認められる例外も合わせて解説!
2022.04.13更新
「Amazonセラー用アカウントをいくつか運用して売り上げアップしたい」
「セラー用アカウントってそもそもいくつも申請できるの?」
そのような疑問に応えるべく、この記事ではAmazonの出品用アカウントを複数申請する方法と注意点について紹介していきます。
ただ、結論から書くとAmazonは一部例外を除き「出品用アカウントの複数運用を禁止」しています。Amazonが禁止している以上、最悪の場合はアカウントの停止や閉鎖に追い込まれるリスクがあることは事前に知っておきましょう。
目次
Amazonの出品用アカウントは複数作成できる?
Amazonを利用していて明らかに同じ出品者だと分かるアカウントを見かけることがあります。なぜ複数のアカウントを運用する業者が後を絶たないのでしょうか。
基本的にAmazonの規約では、出品用アカウントは法人・個人関係なく運用できるのは1アカウントのみですが、正当な理由がある場合は複数アカウントの運用を認めています。
ここではAmazon規約に則りながら、複数のセラーアカウントを運用する条件について解説していきますので参考にしてください。
Amazonの規約はどうなっているのか?
Amazonの規約では法人・個人に関わらず、出品用アカウントの運用は1個のみとなっています。
以下、Amazonの規約(出品者の禁止活動および行為、ならびに遵守事項)を引用すると
”複数の出品アカウントの運用:
2つ目のアカウントを開設するビジネス上の正当な理由があり、すべてのアカウントが問題なく運用されている場合を除き、出品する地域ごとに維持できるセラーセントラルアカウントは1つのみです。”
と説明されています。
Amazonの一般的なポリシーの中に「アカウント健全性の確認」があります。Amazonでは出品用アカウントに対して、いくつかの指標に基づいてその健全性を厳しくチェックしています。アカウント健全性を確認する目的は、もちろんユーザーファーストのためです。
Amazonの利用者の利便性や満足度の低下につながる行為を続けている場合、アカウント停止・閉鎖のペナルティが課せられる可能性が高くなります。
Amazonアカウントを複数作成するための条件は?
さきほども紹介した通り、Amazonでは出品者用アカウントの複数運用を禁止しています。ただ、すべてのケースで禁止しているわけではなく、つぎに紹介する正当な理由(Amazonのポリシーを参照)がある場合は、複数のアカウント運用を認めています。
●複数のブランドがあり、独立したビジネスを行っている
●2つの異なる法人で、商品を製造
●別のアカウントを必要とするAmazonプログラムに採用されている
つまり、Amazonにも認められている方法として一番確実なのは、「それぞれ独立した法人によるアカウントの運用」だと言えます。
Amazon出品用の複数アカウントを取得するための注意点は?
では、個人事業主や小規模で運用しているショップの場合、複数のアカウントを申請することはできないのでしょうか。規模も大きくなく個人事業主の場合、法人を複数持つことは現実的ではありませんよね。
ショップ運営者の中にはポリシー違反と知りつつ、例えば家族の名義で申請するなど、同一人物だと分からないように、できるだけアカウント停止のリスクを避けるように申請する人もいます。
それでも複数のアカウントを申請したい場合は、Amazonの担当者に相談してみることもおすすめです。
出品用アカウントが停止になった場合、再作成はできる?
出品用アカウントが何かしらのポリシー違反によって運用停止になった場合、Amazonに対して停止となった直接的な問題を解決するためにパフォーマンス改善計画を提出し、申し立てを行うことでアカウント権限を取り戻すことができます。
Amazon出品用アカウントを複数作成するメリットとは?
Amazon出品用アカウントを申請・運用することで得られるメリットは主に
●ショップごとにアカウントを使い分けられる
●アカウント削除の時のリスク分散できる
●販売売り上げを上げることができる
これら3つのポイントがあります。
出品者の中には、ポリシー違反に該当しグレーゾーンだと知りつつ複数のアカウントを運営している人もいるでしょう。リスクを知りつつ、それでも複数のアカウントを運用するメリットについて解説していきます。
ショップごとにアカウントを使い分けられる
複数の出品アカウントを運用することで、専門ジャンルごとにアカウントを使い分けられるようになります。専門ジャンルや商品に特化したアカウントであれば、ユーザーからの信頼も得られるようになります。
また、会社の事業部ごとにアカウントを運用したい場合も大きなメリットを得られます。例えば、事業部ごとにオリジナルブランドを抱えており、それぞれが独立したビジネスを行っている場合は、Amazonに申請することで正式に新規アカウントの開設を認められる可能性があります。
アカウント削除の時のリスク分散できる
複数の出品用アカウントを運用できていれば、仮に1つのアカウントが停止・閉鎖になった場合でも他のアカウントがある限り、いきなり売り上げがゼロになりません。ただ、この場合はAmazonから正式に複数のアカウント運用が認められている場合です。
ポリシー違反をした状態で複数のアカウントを運用している場合は、連鎖的に紐づいているすべてのアカウントが停止・閉鎖になる可能性があります。
販売売り上げを上げることができる
Amazonのマーケットプレイスでは1点の商品ページに対して複数の出品者が「相乗り」する形で販売されています。人気の商品になれば出品者が二桁以上になることも珍しくありません。その中から「ショッピングカート」を獲得できるのは1業者のみなので、自然と競争率が高くなります。
そのため、少しでも「ショッピングカート」の獲得確率を上げるために出品アカウントを複数持つことは大きなメリットになります。
Amazon出品用アカウントを複数作成するデメリットとは?
基本的に個人で複数の出品用アカウントの運用は禁止されています。ただ、特別な事情やAmazonから正式に複数アカウントの運用を認められるケースもあるでしょう。
では、アカウントを複数運用する個のデメリットはどこにあるのでしょうか。
アカウントごとに月額費用(手数料)がかかる
複数のアカウントを運用する場合、アカウントごとに手数料が発生してしまいます。大口出品の場合は月額で4,900円(税別)かかってしまうため、小規模の出品者にとっては負担が大きいと言えます。
アカウント停止のリスクが高い
さきほども紹介した通り、Amazonの公式規約では複数の出品アカウントを申請することを禁止しています。そのため、仮にポリシー違反のまま複数のアカウントを運用していることが知られてしまった場合、アカウントの停止、もしくは閉鎖のペナルティを課せられる可能性があります。
なお、Amazonには利用者がペナルティ違反(ポリシー違反)を犯している出品者に対して運営側に通報するシステムを取り入れています。あまりに露骨で目立った運用をしていた場合、このシステムにより通報されることでアカウント閉鎖に追い込まれることもあります。
まとめ:Amazon出品用アカウントの複数運用はできるがリスク大!
この記事では、Amazonの出品用アカウントを複数運用できるのかというポイントに絞って紹介してきました。記事のポイントを簡単にまとめると、
●Amazonの規約では出品用アカウントの複数運用を禁止している(一部例外あり)
●個人や小規模ショップにとっては現実的ではない
●正式に複数のアカウントを運用する場合は「新規法人」が確実
ということでしたね。
重要なことなので何度も書きますが、Amazonの規約・ポリシーでは記事内でも紹介した一部例外を除いて、複数の出品アカウントの運用を認めていません。
それでもグレーゾーンだと知りつつ、リスクを冒してまでアカウントを申請する場合は自己責任でお願いします。
※この記事はAmazonの規約違反をすすめる意図はありません。本記事を参考にして仮にAmazonアカウントが停止・閉鎖になった場合でも当サイトはいかなる責任を負いません。