Amazonの出品手数料・販売手数料・FBA手数料など、利用にかかる費用を徹底解説!
Amazonは大きな集客力と販売活動に便利なシステムやツールが取り揃えられているので、中国輸入販売に利用する人も多いです。
しかし、非常に使いやすいプラットフォームである反面、各種手数料や費用は選択可能なサービスまで含めるとかなりの種類に細分化されています。
それらをきっちり理解しておかないと、思ったほど利益が取れなかったり、最悪赤字にもなりかねません。
今回の記事では、Amazonを利用していても手数料のことをあまり理解できていない方や、これから利用を検討されている方のために、アマゾン手数料について詳しく解説します。
目次
アマゾン手数料の種類
Amazonの利用に際しては、利用者全員が支払う手数料から選択可能なサービスの手数料まで数多く存在しているのが現状です。
Amazonのホームページでは、出品にかかる費用として下記のようにコストが大きく4つに分かれており、それぞれの中でサービスが細分化されています。
・出品手数料
・販売手数料
・配送料(FBA・自己発送)
・その他の費用
※ 配送料の項目は、フルフィルメントby Amazon(FBA)利用をメインとした手数料の解説となります。
出品プラン別の費用とサービス内容
Amazonへ出品するには、「大口出品」と「小口出品」の2つのプランがあり、下記の通り異なった料金体系です。
小口出品:100円/商品(税別)
小口出品は、商品出品毎に100円(税別)の費用を支払うプランで、初めてAmazonで販売する場合や、月に49個以上の商品を販売しない場合に使うことによって、コストを抑えることができます。
大口出品:4,900円/月(税別)
大口出品とは、毎月4,900円(税別)の費用を支払うことで、出品数が無制限になるプランです。小口出品から始めて出品数が増えた場合や、最初から49個以上の商品を販売する計画がある場合にリーゾナブルなプランとなります。
プラン別のサービス利用料は下記の通りです。
上表でわかる通り、小口出品で使える機能はほとんどなく、商品広告を出したり、Amazon内での検索順位を上げたり、便利な出品ツールを利用したい場合は、大口出品に登録する必要があります。
販売手数料とカテゴリー別成約料
出品した商品が売れた場合は、販売手数料がかかります。
販売手数料の率は基本的に「45%」「15%」「10%」「8%」の4パターンであり、商品のカテゴリー別に適応されます。
ただし、カテゴリーによっては売上の合計金額に応じて、販売手数料がさらに細かく設定されているので注意しましょう。
カテゴリー別の販売手数料の詳細は多岐にわたるため、お手数をおかけしますが下記URLよりAmazonのホームページへ移動の上参照してください。
また、カテゴリーによっては販売手数料以外に「カテゴリー別成約料」という別途料金がかかります。対象は下表の通りメディア商品になりますので、取扱いのある方は注意が必要です。
また、Amazonでは2023年3月1日より、販売手数料の改定が予定されているカテゴリーが下表の通りありますので参照下さい。
FBA手数料
FBAとは、Fulfillment by Amazonの略です。
FBA契約を結びAmazonの物流拠点であるフルフィルメントセンターに商品を納品して在庫を置くと、「注文を受けた商品の梱包から発送、決済まですべてをAmazonが代行するサービス」を受けることができます。
まだAmazonでの販売を始めたばかりで物量がそれほどないという方や、ご自身で外部倉庫と契約を結んでいたり自社倉庫をお持ちの方は利用の必要がありませんので、この手数料は発生しません。
しかし、FBAを利用すると、下記のような売上アップの可能性が増えるメリットがありますので、将来的に利用することを検討するのもいいでしょう。
・商品にプライムマークが表示され、Amazonプライム会員の購入者は「お急ぎ便」での配送を選択できる
・Amazon内の検索において上位表示されやすくなる
・カートボックスの獲得率が上がる
FBA利用により発生する手数料は、以下の2つに大別されます。
・配送代行手数料
・在庫保管手数料
それぞれを見ていきましょう。
FBA配送代行手数料
配送代行手数料は、出荷・梱包・配送でかかる手数料のことであり、サイズによって料金が変わるシステムとなっています。
サイズ区分は下表の通り「小型サイズ」「標準サイズ」「大型サイズ」「超大型サイズ」の4種類に大別されており、1商品あたりの寸法と重要で細かく手数料が設定されています。
また、小型・軽量商品に対して下表の通りFBA小型軽量商品プログラムが設定されており、条件を満たせばお得に利用することが可能です。
尚、2023年4月1日より下記のFBA配送手数料が改訂されますので、注意が必要です。
・FBA小型軽量商品プログラム : 配送料が商品1点あたり15円引き上げ
・FBA配送代行手数料:標準サイズ区分2が、以下の3サイズへ分割
標準2a(40cm以下): 商品1点あたり434円:
標準2b(50cm以下): 商品1点あたり465円
標準2c(60cm以下): 商品1点あたり485円
・購入者返品手数料 → 廃止
FBA在庫保管手数料
FBA在庫保管手数料は、フルフィルメントセンターにて商品を保管・管理するためにかかる手数料で、商品サイズ(体積)と保管日数で計算されます。また、料金はカテゴリー、保管時期、サイズによって変わってきます。
カテゴリーでは、「服&ファッション小物、シューズ&バッグ」とそれ以外のカテゴリーに分かれています。
大型商品の場合は、送料や保管料金が高くつきますので、FBAを利用する際は慎重に検討し、保管期間なども注意した方がいいでしょう。
尚、FBA利用による販売手数料・発送代行手数料・在庫保管手数料を計算できるFBA料金シミュレーターがありますのでご活用下さい。
その他の手数料
手数料には、他にもオプショナルで利用するサービスにかかる手数料や、一定の条件を過ぎたり、追加された場合にかかる手数料が以下の通りあります。
長期在庫保管手数料
FABにおける毎月15日の在庫チェックの際に、保管期間が365日を過ぎた在庫商品については、下表の通り長期在庫保管手数料がかかります。
尚、2023年4月15日より、FBA長期在庫追加手数料(旧称:長期保管手数料)の料金体系が変更されます。
365日を超える在庫に対する現行手数料が引き上げとなり、新たに271~365日の間保管されている在庫に対し追加料金が発生するようになります。2023年1月現在、詳細は不明ですので、今後、注意して下さい。
FBA在庫の返送・所有権の放棄手数料
FBAに置いている商品在庫を何らかの理由で返送が必要となった場合、または所有権を放棄したい場合には下記の手数料が発生します。請求されるタイミングは、返送/所有権の放棄依頼が完了した時点となります。
購入者返品手数料
購入者が「30日間返品送料無料」を利用して、「服&ファッション小物」および「シューズ&バッグ」のカテゴリー商品を返品した際に発生する手数料です。
しかし、2023年1月現在は、この購入者返品手数料が免除されており、2023年4月1日以降も請求しない旨、アマゾンのホームページにて明記されています。詳細は、下記Amazonホームページにてご確認下さい。
納品不備受領作業手数料
AmazonのFBA倉庫に到着した商品が、規約に定められた納品用件を満たしていない場合、納品不備受領作業により商品を販売可能な状態にしてから納品されます。
その際に4種類の納品不備受領作業があり、下記の通りそれぞれの手数料が異なります。
上表右側に見られるように、手数料は軽微から始まるコーチングレベルによって決まり、Amazon基準の問題発生率を超えた場合に、悪化・重大への段階が引き上げられ、手数料も高くなる傾向があります。
商品ラベル貼付サービス
FBA倉庫へ納品する商品は必ず商品ラベルが貼付されていることが必要ですが、その手間をはぶくためにFBA倉庫へ納品後にAmazonが商品ラベル貼付してくれるサービスが、商品ラベル貼付サービスです。
商品ラベル貼付サービスの手数料は、下表の通り商品サイズによって異なります。
FBA梱包準備サービス
FBA梱包準備サービスとは、Amazonが出品者の代わりに商品の梱包を行ってくれるサービスのことです。
Amazonで販売されている商品には、商品の特徴から「梱包要件」が定められているものが、下記の通り7種類に大別されています。
・壊れやすい商品
・液体、小粒状、粉状、および粒状の商品
・セット販売される商品
・小型商品(バーコードラベルよりも小さいもの)
・鋭利な部分を持つ商品
・景品付き商品
・医薬品/医薬部外品、化粧品、および医療機器
これらの商品を扱う出品者は、自分で梱包要件に沿った方法で、エアキャップ、袋入れ、ラベル貼りを使い梱包して納品する必要があります。
この手間をはぶいてくれるのがFBA梱包準備サービスであり、出品者は納品プランを作成して、商品を段ボールにいれてFBA倉庫へ納品するだけで済みます。
ただし、利用する為には下記の条件を満たしている必要がありますので、ご利用の際は事前にチェックしておきましょう。
・コンディションは新品・中古・コレクター商品・再生品
・商品タイプは全てOK
・商品に、読み取り可能なバーコード(ISBN・UPC・EAN・JAN)が付いていること
※破れや汚れなどで、読み取りできない状態の商品は不可
FBA梱包準備サービスの手数料は下表の通りですので、参考にして下さい。
・梱包要件別の手数料
・梱包カテゴリー別の手数料
まとめ
今回はAmazonを利用する際に発生する手数料や費用を徹底解説しました。
知らなかったサービスもあったかも知れませんので、これを機会に導入を検討するのもいいかも知れません。
重要なことは、自分が利用しているサービスの手数料やコストをきちっり把握し、良いものは取り入れ不要と気づいたものは廃止して、納得のいく利益を上げていくことです。
2023年の3月や4月より改訂される内容もありますので、内容を十分認識した上で、Amazonを活用しましょう。