Amazonのアカウントが停止になる理由は?復活する方法も合わせて解説!
「Amazonアカウントが停止になる理由って具体的に何をしたら停止になるの?」
「アカウント停止になった場合、復活できないの?」
そのような疑問を持つ人向けに、この記事では
● Amazonのアカウントが停止になってしまう4つの理由
● Amazonアカウントが停止になってしまった場合の正しい対応方法
● Amazonアカウントの停止を防ぐための具体的な5つのポイント
について解説していきます。
Amazonマーケットプレイスをメインに中国輸入ビジネスをしている人にとっても役に立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
Amazonのアカウント停止・閉鎖(削除)とは?
「Amazonからアカウント停止になったメールが来たけど、心当たりがない」
「そもそもアカウント停止ってどういう状態なの?」
そのような悩みを抱える人向けに、ここからはAmazonアカウントの停止・閉鎖について基本の部分を紹介していきます。
Amazonのアカウントが停止になるとどうなる?
一般的には重大な規約違反を犯していていなければ、すぐにアカウント停止になることはありません。アカウント停止になる前に「警告→アカウント審査→アカウント停止→アカウント閉鎖(削除)」というプロセスにそって、アカウント停止措置になります。
仮にアカウントが停止になった場合、出品ができなくなるだけでなく、売上金の受け取りもできなくなります。出品用アカウントが停止になった場合、Amazonに対して出品権限を回復させるための申し立てを行い、アカウントを復活させることができます。ただ、以下に紹介する「改善報告書」を提出しても100%復活できるわけではありません。
アカウント停止とアカウント閉鎖は何が違う?
そもそもアカウント停止と閉鎖は何が違うのでしょうか。先ほども紹介した通り、よほど重大な違反(例えば法律違反など)をしていなければ、Amazonの最終通告であるアカウント閉鎖になることはありません。
アカウント停止措置だけであれば、自身のアカウントが一時的に凍結されるだけなので、適切な対応をAmazonに申し立てれば、凍結されたアカウントを復活できる可能性もあります。
ただ、アカウント停止でも改善する姿勢が一向に見られない出品者に対しては「アカウント閉鎖」の措置が取られることになります。
アカウントが閉鎖になった場合、アカウントにアクセスできなくなり、付随するすべてのサービスを利用できなくなります。もちろん閉鎖されたアカウントの再開・復活も望めません。
Amazonのアカウントが停止になる4つの理由
ではどのようなケースでアカウント停止になるのでしょうか。
ここからは具体的にアカウント停止になる4つの理由について見ていきましょう。
【理由①】Amazonの規約・ガイダンス違反
アカウント停止でまず考えられるのが、Amazonの規約・ガイダンス違反です。停止になった理由に心当たりがない場合は、あらためてAmazonの規約やプログラムポリシーのすべてに目を通してみましょう。Amazonの規約は頻繁に変更されるため、いつのまにか規約違反をしていたケースも考えられます。
Amazonから送られてくる「アカウント停止メール」内にも停止に該当する理由が記載されているので、合わせて確認するようにしましょう。
【理由②】販売禁止(制限)商品を取り扱っている
Amazonでは、「酒類や医薬品」をはじめ、それぞれのカテゴリーごとに販売を制限している商品があります。仮に取り扱い禁止の商品をAmazonで販売した場合、出品停止の措置を取られるだけでなく、売上金の没収、さらにはアカウント閉鎖のリスク、最悪の場合は法的責任を問われる可能性があります。
具体的な販売禁止商品については、Amazon seller centralの制限対象商品を参照してください。
【理由③】アカウント健全性の評価がいちじるしく悪い
Amazonではすべての出品者に対して複数の指標に基づきアカウントの健全性を評価しています。例えば、購入者から低い評価を付けられた場合は評価指標である「注文不良率」や「出荷遅延率」に影響を与えますし、無在庫販売によく見られるケースとして、商品在庫がなく注文に応じられず、やむなく受注をキャンセルした場合は「注文キャンセル率」の評価が下がってしまいます。
すべての出品者はAmazonで定められている指標を基準値以上に満たす必要があり、購入者の要求に応えなければいけません。アカウントの健全性評価のスコアが悪ければ、アカウント停止のペナルティを課せられるリスクがあります。
(参照:Amazon seller central アカウント健全性の確認)
【理由④】:出品した商品情報の法律違反
当たり前の話ですが、法律・法令違反の商品も、Amazonで出品できません。例えば、
● 「出品禁止商品例」に載っていない
● ASIN番号がある
● 販売可能かどうか疑念がある
などのケースでは、すべて販売可能になるとは限りません。違法となっていない場合でもAmazonの規約やガイドラインに違反している場合があるので注意が必要です。
法律・法令は頻繁に変更があるため、「いつのまにか違法な商品を出品していた」という事態を避けるためにも、出品者は法令の変更点を定期的に確認しておく必要があります。
法律違反はAmazonも重要視しているので、見つかった場合は停止ではなく直接アカウント閉鎖になる可能性も高いです。
Amazonのアカウントを停止から復活させる方法
Amazonアカウントがいきなり停止になっても慌てないために、アカウント停止になった場合の適切な対応方法について解説していきます。
ただ、Amazonからの最終通告である「アカウント閉鎖(削除」の場合は、残念ながら復活の可能性も限りなく低い(ほぼゼロ)ことを知っておきましょう。
アカウント停止から再開・復活させるための手順
アカウントが停止になった場合、Amazonから「出品権限を回復するためのパフォーマンス改善計画作成」についての案内メールが届きます。アカウントを復活させるためには、この改善計画書を提出しなければいけません。
なお、改善計画書はアカウント停止から17日以内の提出が必要なので、できるだけ早めに作成して提出しましょう。
改善計画書の作成ポイント
改善計画書は提出するだけでは簡単に認められません。同じ理由で違反しないためにも、具体的な改善策と効果を盛り込む必要があります。
改善計画書を作成するうえで気を付けるべきことは
● しっかりと誠意と謝罪の意をAmazon運営側に示す
● 改善ポイントを詳細に記載する
● 改善策を実行していくための具体的な手順やスケジュールを明記する
● 二度と同じような規約違反を起こさないことを明記する
これらのポイントを意識して改善計画書を作成しましょう。可能であれば提出時にすでに改善策を実施できている方が望ましいです。
なお、改善計画書を1回提出して復活することはあまりないので、何回も往復して資料を作成するつもりで考えておきましょう。
何度も作成した改善計画書を提出してもアカウント停止が解除されなければ、閉鎖(削除)になってしまうため、報告書は嘘偽りなく記載しなければいけません。
【最後の手段】新規アカウントを作成する
アカウントが閉鎖になった場合、そのアカウントの復活はほぼ期待できません。以前のアカウントと同じようにビジネスをしたいのであれば、新たにアカウントを作成する必要があります。
ただ、新規アカウントを作成するときの注意点として、
● IPアドレス
● 銀行口座番号・名義人
● 住所や電話番号
これらの情報が同じだと同一人物だと判断され、仮にアカウントを作成できても削除されてしまうリスクがあります。小手先のテクニックだけでAmazonのアカウント管理者をだませると思わないように、肝に銘じておきましょう。
Amazonアカウントの停止・閉鎖を防ぐ5つの対策ポイント
Amazonのアカウント停止はできるだけ避けたいですよね。
そこで、ここからはアカウント停止に陥らないための対策について5つの方法を紹介していきますので参考にしてください。
とくに商標権や著作権などは法律違反に直結するので、事前に詳しく調べておきましょう。
【対策①】商標を取っているページへの相乗りをしない
Amazonマーケットプレイスに出品する場合は、同一商品であれば「相乗り」することですぐに出品できるメリットがあります。ただ、「相乗り先の商品が商標を取得していた場合」は注意が必要です。
商標とは、文字・図形・立体形状・記号からなり、それぞれの商品やサービスを区別するために使われるロゴやネーミングを指し、知的財産権の一種です。
(参照:特許庁 商標制度の概要)
また、平成27年からは新たな商標として、
● 動き商標(テレビやPCに表示され変化する文字や図形)
● ホログラム商標
● 色彩のみからなる商標(商品の包装紙や広告看板の色彩)
● 音商標(CMサウンドやパソコンの起動音)
● 位置商標
上記5つのタイプが追加されました。
(参照:特許庁 新しいタイプの商標の保護制度)
知的財産権には商標だけでなく、著作権や特許なども含まれており、相乗り先の商品がこれらの知的財産権を取得していないかどうか、念入りに確認しておかなければいけません。
競合先商品がすでに商標を取得していた場合、競合商品がオリジナル商品となり、相乗りで出品することができず、新たに商品ページを作成する必要があります。それでも強引に相乗りした場合は、競合商品の出品者から知的財産権の侵害業者として通報されることがあります。
なお、相乗り先の商品がすでに商標を取得しているかどうかは、J-Plat Pat(特許情報プラットフォーム)で検索できますので、事前に確認しておきましょう。
【対策②】購入者からの質問には24時間以内に回答する
購入者からの質問に素早く回答する方法もアカウント停止を防ぐ方法として有効です。さきほども紹介した通り、Amazonでは出品者のアカウントに対して複数の指標を用いて健全性を厳しくチェックしています。
購入者の満足度を下げるような行為・対応は、そのままアカウントの健全性に影響を与えます。
そのため、購入者から質問や問い合わせがあった場合はできるだけ早めに回答しなければいけません。なお、Amazonは、購入者からのメールに対して24時間以内の返答を求めています。自動応答メールは回答に含まない点にも注意しておきましょう。
【対策③】無在庫販売をしない
無在庫販売は不良在庫を持たない販売方法として人気がありますが、「在庫なしによる注文キャンセル」や「中国からの発送により、発生する出荷遅延」などは、出品者のアカウント評価を下げる要因になります。アカウントの評価が下がれば、そのまま停止や閉鎖になる可能性があります。
そもそもAmazonの規約やプログラムポリシーで無在庫販売を明確に禁止にしていませんが、出品者と購入者の双方を守る意味でも無在庫販売を推奨していません。
したがって、アカウントの健全性を保つためにもできるだけ無在庫販売をしないようにしましょう。
【対策④】出品用の複数アカウントを運用しない
Amazonでは購入者(Amazonユーザー)の複数アカウントを認めていますが、出品用アカウントの複数運用は一部例外(別法人によるアカウントなど)を除いて認めていません。
他のサイトには出品用アカウントを複数運用する方法などを解説しているところもありますが、リスクが高く、最悪の場合は関連するアカウントすべてが停止になる可能性があるため、当サイトではおすすめしていません。
なお、以下に紹介する当ブログの記事でAmazonの出品用アカウントについて解説していますので参考にしてください。
【リスク大!】Amazonの出品用アカウントを複数運用するメリットは?認められる例外も合わせて解説!
【対策⑤】アカウント閉鎖になったPCや同じIPアドレス環境でアクセスしない
気分を変えるために外出し、フリーWifiがある近所のカフェなどで仕事をしたくなるときもあるでしょう。実は、インターネット回線にフリーWifiを使ってしまったために、アカウント停止になった事例が報告されています。
ご存じの通り、フリーWifiはパスワードを知っていればだれでもアクセス可能になる無料のインターネット回線です。近所のカフェだけでなく、コンビニや空港など、いまではいたるところにフリーWifi回線が引かれるようになりました。
フリーWifi回線を使うと、なぜアカウント停止につながる危険があるのでしょうか。
Amazonでは同じインターネット回線を利用しているアカウントも監視しています。フリーWifiはいつどこでどんな人が使ったのか分かりません。つまり、停止・閉鎖になったアカウントと同じインターネット回線を利用していれば、アカウント情報が違っていても同一人物だと判断される可能性があります。
万全を期すためにも外出時はモバイルWifiか、スマホのテザリング機能を利用してインターネットを利用するようにしましょう。
まとめ:Amazonアカウントが停止になったら焦らず対処すれば復活の可能性あり
今回の記事では、Amazonアカウントが停止になってしまう主な理由と、停止になった場合の具体的な対処方法について解説してきました。
最近は心当たりがなくてもアカウント停止になるケースも増えているようです。アカウントが停止になってしまった場合は、焦らずに決められたルールに従い対処すれば、アカウントを復活できる可能性も高くなります。
すでに知られている通り、Amazonという企業は地球上でもっともお客様を大切にすることをスローガンとして掲げています。消費者にとって不利益な行為や対応はAmazonブランドの信用を棄損させることになり、これらの行為はめぐりめぐってあなた自身の不利益につながってきます。
アカウント停止の対策についても解説してきましたが、一番はやはり消費者ファーストの考え方を大事にすることでしょう。常に購入者の立場に立って考えていれば、すぐにアカウント停止や閉鎖につながることはありません。