中国輸入の仕入コスト計算・徹底解説!便利な原価計算ツールも紹介!
中国輸入販売における成功には、仕入コストの把握が欠かせません。
しかし、国境をまたぐ越境ビジネスにおいては、コストにさまざまな要因がからみます。
そのため、どうしたら正確につかめるのだろうと悩む人も多いでしょう。
今回の記事では、仕入コストを上手くつかめず、毎月、思うような利益を得られない方のために、コスト内容を詳しく解説します。
弊社「THE CKB」がリリースしました便利な原価計算ツールも紹介しますので、最後まで読んで収益の拡大に役立ててください。
中国輸入の流れにおける仕入コストの内容
中国輸入における仕入原価の内容は多岐にわたり、初心者の方が把握するのは頭の痛い作業かもしれません。
そこで、最初に中国輸入の流れの中で発生するコストを説明します。
一般的な物販においての利益は、下記の計算式で求めることが可能です。
利益=売上高-売上原価
中国輸入においては、売上原価の中に仕入原価など複雑な要素がいろいろからむため、まずは仕入から販売の流れの中で発生するコストを下記の通りみていきましょう。
① 商品代金:仕入単価×数量
② 商品オプション:検品料金・ラベル交換料金等
③ 物流手数料:中国国内での入出庫作業・在庫保管料
④ 国内送料:中国国内での配送料
⑤ 発送オプション:梱包材・梱包作業料等
⑥ 国際配送料:エア便・船便などの配送料
⑦ 関税・消費税:輸入品に課税される税金
⑧ 輸入代行手数料:代行業者利用にかかる料金
⑨ 販売コスト:広告費・人件費・梱包費・国内配送料・販売手数料等
⑩ 売上:販売単価×数量
中国輸入の流れの中で仕入コストは①~⑧までをいい、⑨は販売コストになります。
そして、仕入コストの中で大きな割合を占めるのが、①商品代金と⑥国際配送料です。
②~⑤のオプションや手数料、配送料は、利用する輸入代行業者の料金体系によって、基本料金に含まれていることもあるので、ご自身の事情に合わせて計算する必要があります。
仕入コストのつかみ方
ここでは、前章でみた仕入コストの見積もり方をみていきます。
中国輸入の中で、どのように発生するのかをイメージしながら読むと分かりやすいでしょう。
① 商品代金:仕入単価×個数
商品代金は、仕入単価×個数で求められ、仕入原価の中で最も大きな割合を占めることがほとんどです。
単純な式で計算できるため見積計算ではそれほど問題はありませんが、値引きなどがあった場合は考慮するのを忘れないようにしましょう。
② 商品オプション:検品料金・ラベル交換料金等
中国輸入において検品による品質チェックや、商品タグの付け替え、外箱変更など、商品にまつわるチェックや変更が発生するのが一般的です。
特に中国輸入において検品は、余計な返品を極力減らすためにとても大切です。
簡易検品であれば無料で行ってくれる代行業者が多いですが、中身をチェックするような詳細検品の場合はコストが発生します。
アパレルの場合は、商品タグや洗濯タグの付け替えをするのが一般的で、場合によっては収納袋を変えたりすることもあるでしょう。
このあたりのコストは代行業者の条件によって異なりますので、自身の選択に応じて見積り計算をしましょう。
③ 物流手数料:中国国内での入出庫作業・在庫保管料
中国で仕入れた商品は検品や再梱包などの関係で、一旦代行業者が手配する外部倉庫などに保管するのが一般的で、その際に派生する手数料となります。
これらの費用は代行業者の月額費用に含まれていることもあるので、利用するときに内容を把握しておきましょう。
④ 国内送料:中国国内での配送料
仕入先から外部倉庫への配送料や、外部倉庫から中国側の空港や港までの配送料です。
仕入先が配送をアレンジする場合は仕入時に支払い、輸入代行業者がアレンジする場合は、契約条件にしたがって支払います。
したがって、状況に応じた見積が必要となりますが、物量が少ない場合は無視しても大きな影響はないでしょう。
⑤ 発送オプション:梱包材・梱包作業料等
中国国内で検品後に選択可能なオプションで、ダンボール箱、クッション包装、プチプチ包装やそれに伴う作業料などになります。
国際輸送において貨物は手荒く扱われる傾向にあるため、ある程度しっかりした梱包を施すことが大切です。
仕入れる商品によってオプションを選択して、見積りを行いましょう。
⑥国際配送料:エア便・船便などの配送料
仕入原価の中で2番目に大きなコストで、中国から日本までの国際輸送料が選択した配送方法に応じてかかります。
エア便であれば重量、船便であれば容積がコストを決める大きな要素となり、梱包後の数値によって決定するので、事前に正確に見積もることが難しい面もあります。
通常、輸入代行業者によってアレンジされるため、代行業者が持つ情報に従うのが一番確かな見積もり方法です。
⑦関税・消費税:輸入品に課税される税金
日本に貨物が到着後、税関において課せられる税金で、代行業者が建て替え払いするケースが多いです。
輸入商品の種類や総金額に応じて決定されるため、見積もる場合はある関税法などの知識が必要です。
詳しくは下記の記事で解説していますので、見積もる際の参考としてください。
⑧ 輸入代行手数料:代行業者利用にかかる料金
輸入代行手数料は、利用する業者によって異なります。
月額料金であったり、利用したサービス料金のみの支払いであったり、またはその組み合わせと、業者によってシステムもまちまちです。
したがって、自身が契約する内容に基づいて試算しましょう。
⑨ 販売コスト:広告費・人件費・梱包費・国内配送料・販売手数料等
販売コストは、販売全般にかかわる広告費、人件費、梱包費など、さまざまな種類のコストであり、利用するプラットフォームやサービスによって大きく変わります。
ただし、自分でアレンジする内容が殆どなので、コストを把握するのはそれほど難しくありません。
⑩売上:販売単価×個数
売上は、単純に販売価格に売上数量を掛けたものになります。
ただし、見積段階の販売価格はしっかりとしたリサーチに基づく適正価格を利用しないと、実際の販売のときに最悪赤字に陥ることもあり得るので注意が必要です。
THE CKBが中国輸入原価計算ツールをリリース!
中国輸入における仕入コストの重要性とつかみ方を説明しましたが、初心者でなくても正確に見積もることには大きな労力がかかります。
円安基調の現代においては、計算ミスや見積もり誤りによって、収益を大きく狂わせてしまうことにもなりかねません。
そこで、弊社「THE CKB」では、先月(2024年4月)に中国輸入原価計算ツールを開発しリリースしました。
この原価計算ツールは、商品の仕入れから通関までにかかる仕入コストを明確に把握するために開発されたものです。
まさに対象項目は、前章で説明した①~⑧の部分にあたります。
もちろん、弊社をご利用頂く方向けに、弊社のサービス内容に沿ったもですので、商品オプションや発送オプション、国際送料など、面倒な項目が簡単に計算できます。
関税の計算もHSコードを選ぶことで、簡単に計算できる優れものです。
原価計算ツールへの入り口も、弊社ホームページ内に4つあり、商品をリサーチしながら利用することも可能です。
自分でエクセルを使って作成すると膨大な時間がかかりますし、かつては5万円くらいで販売されていた同様のツールもあるようですが、最近はあまり優れたものも見かけません。
それが弊社のシステムを利用頂くだけで、無料で利用できるのは、他にない大きなメリットと言えるでしょう。
中国輸入原価計算ツールに関しての、より詳しい情報は下記サイトで参照できますので、興味のある方はぜひチェックしてください。
まとめ
今回の記事では、弊社「THE CKB」が先月、中国輸入原価計算ツールをリリースしたことを多くの人に知ってもらうために、中国輸入のコスト計算に焦点を当てました。
巷では、よく仕入原価にある程度高めの為替レートを指数として掛けることで、ざっくりと試算すればいいという情報もあります。
経験値から導ける方法とも言えますが、商品ジャンルや国際輸送方法の違いによっては、精度はかなり違ってくるでしょう。
本日解説した内容を参考にして計算するのも一つの方法ですが、毎回、そのような試算をするのも大変でしょう。
仕入コスト計算は、根拠のある情報に基づき、ツールを利用して簡単にかつ正確に積み上げられることが理想的です。
弊社の中国輸入原価計算ツールをより深く知りたい方は、下記よりいつでも気軽にご相談ください。