無在庫転売のメリット・デメリットとは?儲かる中国輸入での仕入先2選!
物販において無在庫転売は、広く知られた一つの方法です。
在庫を持つリスクがないことから、初心者でも安心して取り組めるビジネスモデルとして紹介されていることが多いですが、果たして実態はどうなのでしょうか?
今回の記事では、これから物販初心者の方のために無在庫転売について解説し、中国輸入における無在庫転売の方法を紹介します。
無在庫転売とは
無在庫転売とは、商品を仕入れる前に販売先を決めて出品を行い、商品が売れた後に仕入れる手法のことです。
在庫を持たずに販売できるため、リスクが少なく初心者でも始めやすいとされていますが、扱う商品や行為によっては問題になる場合もあるため注意が必要です。
ECサイトで無在庫転売が問題になる理由
例えば、一部の転売ヤ―がECサイト間の相場の違いに目をつけて、相場の安いプラットフォームの画像や商品情報を流用して、相場の高いプラットフォームへ出品を行っているのを見かけることがあります。
この方法では別のECサイトの出品者から商品を購入し、その出品者から購入者へ直接出荷させることが多く、ほとんどの大手ECサイトでは規約違反となるのです。
なぜなら、このケースでは送り主の名前が自分ではなく仕入先の出品者のものになるからです。
発送前に実際に商品を確認することもないので、不良品や注文と違った商品が配送されるリスクがあり、商品画像をそのまま転用すれば著作権の侵害になることもあります。
ECサイトは顧客の信用が第一ですので、このような無責任な無在庫転売が横行することを許さないのです。
無在庫転売の正しい取り組み方
無在庫転売は法律で禁止されたものではなく、ドロップシッピングの形であれば認めているECサイトも多いです。
ドロップシッピングとは、出品者がメーカーや卸業者と契約して、仕入を行わずにECサイトに出品し、売れた時点で仕入して業者から自社名にて発送してもらうスタイルです。
メーカーや卸売業者にとっては、オンラインで簡単に販路を拡大できるというメリットがあり、アメリカなどでは一般的な販売方法となっています。
無在庫転売の始め方
無在庫転売の大きな流れは、「出品→販売→仕入→発送」となり、一般的な方法は下記の通りです。
市場調査
まず、人気のある商品や需要の高いカテゴリーを調査し、どのような商品を転売するかを決めます。Amazonや楽天の売れ筋ランキング、Googleトレンドなどを利用して市場調査を行うといいでしょう。
仕入先の選定
次に、商品を仕入れるサプライヤーや卸売業者を見つけます。
「ドロップシッピングサイト」という、ネットショップ運営のためのオンライン卸問屋であれば、ドロップシッピングに対応した商品を扱っているので便利です。
出品者はオンライン卸問屋の会員になることで、仕入れ、在庫管理、梱包・発送の一連の作業を任せることができます。
豊富なカテゴリーを扱っていたり、ジャンルを特化していたりと、ドロップシッピングサイトによって特徴がありますので、運営するショップの都合で選ぶといいでしょう。
販売プラットフォームの選定
無在庫転売を行うための販売プラットフォームを選びます。大手ECサイトでも、ドロップシッピングを許可しているところがありますので、ショップの特徴と相性のいい販売先を選ぶといいでしょう。
ただし、それぞれのプラットフォームには独自の販売手数料やルールがあるため、事前に確認しておくことが大切です。
注文管理と顧客サポート
顧客から注文が入ったら、仕入れ先に発注を行い、商品を顧客に直接配送してもらいます。この際、配送ステータスを追跡し、顧客に情報提供することが重要です。また、返品や交換に対応するため、仕入れ先との連携をスムーズに行う必要があります。
無在庫転売のメリット
無在庫転売にはいろいろなメリットがありますので、主なものを見ていきましょう。
在庫リスクの低減
無在庫転売では、商品を自分で保管せずに仕入れ先から直接顧客に配送するため、在庫に関するリスクが低くなります。売れ残りや在庫の保管コスト、賞味期限切れなどの問題を回避できます。
低い初期投資
在庫を持たないため、初期投資が低く抑えられます。仕入れ先との契約や販売プラットフォームの登録費用などの基本的な経費があるものの、商品の仕入れや保管スペースの確保にかかる費用が必要ありません。
柔軟な商品ラインナップ
無在庫転売では、商品の在庫を持たないため、手軽に商品ラインナップを変更できます。市場の需要やトレンドに応じて素早く商品の入れ替えを行うことができ、競争力を維持しやすくなります。
スケーラビリティ
ビジネスが成長するにつれて、商品の取り扱いや販売チャンネルを簡単に拡大できます。無在庫転売は、システムや自動化ツールを導入することで効率化が図れるため、スケーラビリティが高いビジネスモデルです。
ワークライフバランスの維持
在庫管理や物流の手間が少ないため、自宅での運営やフレキシブルなスケジュールでの働き方が可能です。これにより、無在庫転売を副業として始めることもしやすく、ワークライフバランスを維持しやすいビジネスモデルです。
無在庫転売のデメリット
無在庫転売にはメリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。以下に主なデメリットを挙げますので、事前に確認しておきましょう。
品質管理の難しさ
商品を直接触れずに販売するため、品質管理が難しくなります。仕入れ先が商品の品質に問題がある場合、顧客のクレームが発生し、ビジネスの評判に影響を与えるかも知れません。
配送トラブルのリスク
無在庫転売では、仕入れ先が商品の発送を行うため、自社で行うよりも配送トラブルが発生しやすくなります。遅延や紛失などのトラブルが顧客に影響を与えると、ビジネスの評判が悪化することがあります。
利益率の低さ
無在庫転売では、仕入れ値が高くなる傾向があり、利益率が低くなることがあります。競争力のある価格設定を行うためには、利益率を維持しながら価格競争に勝つ戦略が必要です。
競合他社との差別化が難しい
無在庫転売で扱う商品は、競合他社も同様に取り扱っている場合が多いため、差別化が難しくなります。商品の選定や価格設定、マーケティング戦略などで競合他社と差をつけることが重要です。
中国輸入での無在庫転売の方法
中国輸入の無在庫転売の方法においても、既述の一般的な流れに沿う形になり、仕入先が中国のECサイトになります。
中国輸入で無在庫転売を行う最大のメリットは、仕入価格の安さを利用して大きな利益をあげることにあります。
また、中国ECサイトを利用すると、数多くのカテゴリーの中から10億点以上という膨大な商品を対象とすることが可能なため、出品する商品に困ることはないでしょう。
出品商品の売行きを見ながら商品ラインナップをどんどん組み替えることで、他では扱われていないヒット商品を探し当てることも可能です。
中国輸入無在庫転売の仕入先はどこがいい?
仕入先ECサイトとしては、単品から仕入が可能なタオバオ(淘宝网)やアリエクスプレス(AliExpress)がいいでしょう。
両社ともアリババ・グループのC2C型マーケットプレイスで、違いは中国国内向けか国外向けのECサイトかによります。
タオバオは中国オンラインショッピング市場の約8割を占め、イメージとしては日本の楽天市場に似ています。
アリエクスプレスは中国国外に向けた越境ECサイトなので、サイト自体が日本語対応もされているので、特に初心者にとって扱いやすいでしょう。
単品仕入となると有在庫販売でまとまった仕入をするよりも単価は上がりますが、中国製品はそれでも安いので利益を出すことが可能です。
中国輸入無在庫転売での注意点
中国輸入で無在庫転売を行う場合に注意すべきポイントは納期と発送方法です。
中国から輸入するため、注文を受けてから購入者へ商品を届けるまで、早くても2週間は見ておく必要があります。
また、アリエクスプレスを利用すると、ショップから購入者へ商品を簡単に直送することが可能ですが、それでは販売先の日本のECサイトの規約に反することが多いでしょう。
そういった課題を解決するためには、中国輸入代行業者の利用は欠かせません。
業者によっては中国ECサイトで購入した商品を現地で品質確認した上で、梱包を自社仕様へ変更し、購入者へ発送するところまで対応してもらえるので、ドロップシッピングと同じ販売形態をつくることが可能となるのです。
納期については、販売するECサイト上で海外製であることや、商品を届けるまでの目安をを明記しておけば問題ありません。
良い商品を日本製のものより格安の価格で提供することで、このビジネスモデルは成り立つのです。
自社ECサイト構築による無在庫転売
ShopifyやBASEのサービスを利用して、独自のECサイトを構築すると、規約に縛られない自由な無在庫転売が可能となります。
ただし、その場合、Amazonや楽天といった大手ECサイトのような集客力がないので、初心者の段階では最初から大きな利益を上げることは難しいでしょう。
自社ECサイトへチャレンジされる場合は、SNS集客などのテクニックを身につけ、集客に不安がなくなった頃合いで移行することをおススメします。
まとめ
今回の記事では、初心者の方や副業として取り組みやすい物販の無在庫転売について解説しました。
後半でお伝えしましたようにで、無在庫転売は中国輸入でも行うことが可能で、国内無在庫転売よりも大きな利益を狙えるメリットがあります。
弊社「THE直行便」では、小口からの無在庫転売へも対応しておりますので、興味を持たれたかたはいつでも気軽にご相談ください。