初心者でも安心の小ロットアパレルOEMの始め方

「自分ブランドで売っている人見かけるけど、小ロットでもやれるのかな?」
「アパレルOEMのやり方を知りたい」
アパレル販売を始めてみて、このように思う人も多いかもしれません。
アパレルは人気ジャンルですが、単なる転売では価格競争に巻き込まれ、利益を出すのが難しいこともあります。
そのような方のために、この記事では、小ロットでのアパレルOEMを始める方法について解説します。
初期投資のリスクを抑えつつ、市場のニーズに合わせた商品開発が可能なビジネスですので、ぜひ参考にしてください。
そもそもOEMとは何か?という方は、下記記事が参考になります。
目次
小ロットアパレルOEMが初心者におすすめな理由

小ロットアパレルOEMが初心者におすすめな理由は以下の3つです。
おすすめな理由
- 初期投資を抑えられる
- 在庫リスクを軽減できる
- 市場テストがしやすい
ここでは、これらのメリットとその背景を具体的に紹介します。
初期投資を抑えられる
小ロットでのアパレルOEMを選択する最大の理由は、初期投資の額を大幅に抑えることができる点です。
通常、アパレル業界では新しいコレクションを市場に投入する際、大量生産を行う必要がありますが、これには大きな資金が必要です。
例えば、新しいデザインのTシャツを市場に出す場合、大量生産では数千から数万単位の注文が必要になりますが、小ロット生産では数十から数百単位での注文が可能です。
これにより、トレンドに敏感なアパレル市場において、より柔軟に対応することが可能となり、結果的にはより少ない資金で新しいビジネス機会を探ることができるのです。
在庫リスクを軽減できる
小ロットでのアパレルOEM生産は、在庫リスクを大幅に軽減できるという理由からも、事業者に選ばれています。
大量生産と異なり、小ロット生産では必要最低限の商品のみを製造するため、過剰在庫の発生が抑えられます。
トレンドの変動が激しいファッション業界では、季節ごとに新しいデザインやスタイルが求められます。
そのため、大量に生産した在庫が売れ残るリスクは非常に高いです。
小ロット生産によって、これらのリスクを最小限に抑えつつ、市場のニーズに迅速に対応することが可能となります。
市場テストがしやすい
小ロット生産が選ばれる最後の理由は、新製品の市場テストを簡単に行える点です。
これにより、事業者は大規模な投資を行う前に、消費者の反応を試すことができ、商品の市場適合性を評価できます。
例えば、特定のデザインや色に対する消費者の反応をテストするために、小規模な生産を行い、特定のターゲット市場または地域で販売を試みるようなことが可能です。
また、異なるデザインや素材を使用して複数のバリエーションを生産し、どのバリエーションが最も良い反応を得られるかというテストもできます。
このように市場テストの結果を活用することで、市場投入における失敗のリスクを最小限に抑えられます。
小ロットOEMで作れるアパレルアイテムの種類

小ロットOEMでは、様々なアパレルアイテムの生産が可能です。ここでは、特に人気の高い以下のアイテムを例に挙げて解説します。
小ロットOEMが可能なアパレルアイテム
- Tシャツ・スウェット・パーカー
- ジャケット・パンツ
- アウトドア・ゴルフウェア
Tシャツ・スウェット・パーカー
小ロットアパレルOEMで特に人気のあるアイテム、Tシャツ、スウェット、パーカーは、製造が比較的容易であり、デザインや素材の多様性を取り入れることができます。
これらの商品は全季節で幅広い層に受け、さまざまなスタイルが展開可能です。
小ロット生産は、新素材やプリント技術の試用に適しており、限定コレクションを通じてブランドの持続可能性をアピールできるでしょう。
この柔軟性により、新ブランドやデザインが市場へ容易に参入し、効率的な製品戦略の展開を図れます。
ジャケット・パンツ
小ロットアパレルOEMでは、技術とディテールが要求されるジャケットやパンツなどの複雑なアイテムも製造可能です。
この生産方式は、デザインと品質を細かく管理し、市場のニーズに応じた製品を提供します。
例えば、フォーマルブレザーからカジュアルなデニムジャケット、機能性アウトドアジャケットまで、ジャケットには様々なスタイルがあります。
パンツも、チノパンからジーンズ、スラックスなど種類が多いです。
小ロット生産を利用すれば、これらのアイテムに対してカスタマイズや品質管理が容易になり、限定コレクションを効率的に市場に投入できます。
これにより、トレンドに迅速に対応し、新しいデザインや素材の市場テストもリスクを抑えて行えます。
アウトドア・ゴルフウェア
小ロット生産は、アウトドアやゴルフウェアなど特定のニーズに特化した製品の製造に適しています。
これにより、高機能素材のテストやデザインの試作が可能となり、市場の要求に柔軟に応えることができます。
例として、新しい防水素材を使用したアウトドアジャケットの試作や、特定のゴルフクラブメンバー向けの限定デザインの製造が挙げられるでしょう。
この生産方法は、ブランドの認知度を向上させ、顧客の満足度を高めることができ、市場での競争力強化に寄与します。
小ロットでの生産は、市場のトレンドに迅速に対応し、独自の製品を効率的に開発する理想的な手段です。
小ロットアパレルOEMの流れ|発注から納品まで

小ロットアパレルOEMを成功させるには、具体的な生産の流れを理解し、以下のステップを計画的に進めることが重要です。
小ロットOEMの流れ
- ステップ1:プリント製品の選定
- ステップ2:デザイン(ロゴ及びロゴの印刷位置)
- ステップ3:ロゴ印刷方法
- ステップ4:サンプル作成、量産開始
各ステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ1:プリント製品の選定
プリント製品の選定プロセスでは、使用する素材の種類、製品のサイズ、プリントの方法など、多くの要素を考慮に入れる必要があります。
適切な製品を選ぶことで、最終的な商品の品質と市場での受け入れが大きく左右されるため、慎重な判断が求められます。
素材選びでは、プリントの質と耐久性が使用する素材に大きく依存するため、コットン、ポリエステル、混紡など、プリント技術と目的に合った素材を選ぶことが重要です。
プリント技法は、シルクスクリーンプリント、転写プリント、デジタルプリントなどの種類があります。
それぞれの技法には特性があり、デザインの複雑さや色使い、生産コストに影響を与えます。
たとえば、繊細なグラデーションや多色デザインはデジタルプリントが適していますが、大量生産にはシルクスクリーンがコスト効率が良い場合が多いです。
この最初のステップを正確に行うことで、生産効率が向上し、コストを抑えながら消費者の期待に応える高品質なプリント製品を市場に提供することが可能となります。
ステップ2:デザイン(ロゴ及びロゴの印刷位置)
製品のデザイン段階では、ロゴのデザインとその印刷位置が重要な要素です。
これらの要素は、ブランドアイデンティティを消費者に伝え、製品の視覚的魅力を高めるための鍵となります。
ロゴデザインは、シンプルで記憶に残りやすいものが効果的ですが、同時に独自性とブランドメッセージを表現できるものである必要があります。
ロゴの印刷位置の選定には、製品の種類によって最適な位置が異なります。
例えば、Tシャツでは一般的に胸元や背中にロゴが配置されますが、キャップやバッグの場合は前面が中心となることが多いです。
位置選びは、ロゴが目立たせながらも、製品のデザインと調和するように行う必要があります。
デザインとロゴの配置は、消費者にとっての購入動機に直結するため、細部にわたる注意を払うことが成功への鍵です。
ステップ3:ロゴ印刷方法
ロゴの印刷方法を選択する際には、デザインの特性、生産量、コスト効率、そして目的に最も適した技術を選ぶことが重要です。
主に使用される印刷方法には、シルクスクリーン、デジタルプリント、熱転写、刺繍などがあります。
各印刷方法は、下記のように特有の利点と制限があるため、製品の要求に応じて適切な方法を選定します。
シルクスクリーン印刷
大量生産に適しており、耐久性が高く、色の鮮やかさが際立つ高品質な印刷が可能です。
特に、単色または少数の色でシンプルなデザインの場合に効果的です。
デジタルプリント
色数が多く複雑なデザインや写真などのリアルな画像を印刷するのに適しています。
小ロットで多様なデザインを扱いたい場合や、カスタマイズを前提とした製品には特に有効な方法です。
熱転写
デザインを特殊な紙にプリントし、高温で布地に転写する方法で、小ロットや個別のカスタマイズに適しています。
この方法では、細かいディテールやグラデーションも表現可能で、比較的短時間での生産が可能です。
刺繍
高級感を出したいアイテムに選ばれることが多く、立体的で耐久性の高い仕上がりが魅力です。
ロゴやブランド名を帽子やポロシャツに施す場合などに選ばれ、製品の価値を高める効果があります。
各方法の特性を理解し、製品に最も合った選択を行うことで、ブランドイメージを高め、消費者に受け入れられる製品を生み出すことができます。
ステップ4:サンプル作成、量産開始
サンプル作成の段階では、デザインと仕様が正確に反映された製品が生産されます。
サンプルは、実際の量産前に全ての要素が計画通りに実行されているかを検証するためのもので、必要に応じて調整が加えられます。
検証においては、色の正確さ、素材の質感、縫製の品質、ロゴの位置といった、製品の各要素が規格と合致しているかがチェックされます。
このプロセスを通じて、製品に対する最終的な承認が得られることが必要です。
サンプルの承認後、量産フェーズに移行します。
量産開始の段階で、製造プロセスの効率化、コスト管理、納期の遵守が重要となります。
また、量産中にも品質監査を定期的に行い、問題が発生した場合には迅速に対応する体制を整える必要があります。
このステップを丁寧に行うことで、高品質な製品が効率的に市場に供給され、顧客の期待を満たせるでしょう。
また、靴下OEMに特化した方法は、下記記事が参考になります。
小ロットOEMの工場選びのポイント

小ロット生産を成功させるためには、適切なOEM工場の選定が不可欠です。
品質、コスト、納期のバランスを取りながら、信頼できるパートナーを見つけることが、ビジネスの成功への鍵となります。
信頼できるOEM工場の見極め方
信頼できるOEM工場の選定には、以下のような重要ポイントがあります。
工場の生産能力と専門性の確認
工場が過去に取り扱ったプロジェクトの実績や、特定の製品に対する技術力を評価します。
また、生産設備や保守状態もチェックポイントです。
品質管理体制
良質な製品を一貫して生産するためには、厳格な品質管理プロセスが整っている必要があります。
そのため、工場がISOなどの国際的な品質管理基準を持っているか、定期的な品質検査を行っているかなど、品質保証の体制を確認することが重要です。
納期の厳守とコミュニケーションの良さ
小ロット生産ではスケジュールが短いことが多く、迅速な対応が求められます。
そのため、工場が納期を守ることができるか、そして発注者とのコミュニケーションがスムーズに行えるかが、長期的な関係構築の鍵となります。
コストパフォーマンス
高品質ながらもコスト効率の良い生産が可能な工場を選ぶことで、ビジネスの利益率を高めることができます。
信頼できるOEM工場を選定することにより、製品の品質と生産効率を両立し、市場での競争力を高めることが可能です。
国内OEM vs. 海外OEM(中国・ベトナムなど)
小ロットアパレルOEMを行う際には、国内OEMと海外OEM(中国・ベトナムなど)の選択という重要な判断をしなければなりません。
それぞれには下表のようなメリットとデメリットが存在しますので、ビジネスのニーズに最適な選択をすることがカギとなります。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
国内OEM | コミュニケーションがしやすい 地理的に近いため納期が速い 品質管理が行き届いている | 製造コストが高い傾向にある 大量注文や急な増産への対応が難しい場合がある |
海外OEM | 製造コストが安い 多様な素材や部品が簡単に入手できる | 言語の違いからコミュニケーションが難しい 国際輸送によるコスト増と長い納期 通関などの複雑なオペレーション |
国内OEMを選ぶか海外OEMを選ぶかは、製品の品質、コスト、市場への納期、そして企業の運営方針に依存します。
それぞれの選択肢のメリットとデメリットを理解し、ビジネスの具体的な要求に最も合致するオプションを選定することが成功の鍵です。
最低発注数(MOQ)とコストの関係
最低発注数は、製造コストと密接に関連しており、特に小ロットOEMにおいて重要な要素です。
一般的に、が高いほど単位あたりの製造コストは低くなります。
これは、大量生産によって固定費(設備投資、設計コストなど)が多くの単位で分散されるためです。
そのため、大量注文を行えば行うほど、製品の単価を下げることが可能になりますが、過剰在庫をかかえるリスクを伴うため、市場の需要と密接にバランスを取る必要があります。
製品の最低発注数を選定する際には、市場の需給、製品の生産コスト、在庫管理能力を考慮に入れることが重要です。
THE CKB 简易OEM-小ロットでアパレルOEMを作成可能!

弊社、THE CKBはアパレルOEMを得意としており、簡易OEMにおいても数多くの実績を持ちます。
最後に、弊社の小ロットアパレルOEMについて紹介しますので、ぜひご利用を検討ください。
THE CKB 简易OEMとは?
THE CKB 简易OEMは、小規模事業者やスタートアップに特に適した、簡単で柔軟なOEM生産ソリューションを提供するサービスです。
具体的には、ノーブランド商品に自社のロゴや名前、デザインなどを追加して、オリジナル商品を作る方法となります。
例えば、弊社CKBのロゴを使って製作すると、下図のようになります。

ご利用にあたっては、弊社専門スタッフが、素材選びからサイズ指定、ロゴの配置まで、製品仕様に関する全ての相談を受けています。
そしてお客様のご希望や情報に基づいて、ご要望の商品を短納期で納品いたします。
また、THE CKB 简易OEMは、製造過程の各ステップで厳格な品質管理を行い、コスト効率良く製品を生産しています。
そのため、小規模事業者でもリスクを最小限に抑えつつ、市場のニーズに応じた製品開発ができるでしょう。
THE CKB簡易OEMのメリット
THE CKB簡易OEMのメリットは、以下の通りです。
THE CKB簡易OEMのメリット
- 3,000SKU以上の無地商品の提供
- デザイン性と着心地の良さへのこだわり
- 最低10点からの小ロット対応
- 最短48時間納品による短納期
- 無地商品+プリントを最安600円から提供
このように、THE CKB簡易OEMを利用することで、事業者は最低発注数量を低く抑えつつ、独自のデザインを製品に反映させることができます。
これにより、大量生産を行う前に製品の市場テストを行い、リスクを最小限に抑えながら消費者の反応を確認することが可能となります。
また、最短48時間納品という製品開発サイクルにより、市場の変化に迅速に対応することで、競合に対して優位性を保てるのは間違いありません。
プリント商品例
こちらでは、弊社の小ロットOEMの素材となるプリント商品の具体例をご紹介します。
以下は、ドロップショルダーオーバーサイズTシャツ、接触冷感ポロシャツ、アメカジ無地ロンTシャツで、簡易OEMでも最も取り組みやすいでしょう。
これらのプリント商品は、用途やシーンに合わせて選ぶことで、個性的かつ快適なスタイルを演出することが可能です。

以下は、フリーススタンドカラージャケット、防水仕様アウトドアウェア、軽量ダウンジャケットの例で、それぞれ独自の機能性とスタイルを持ち合わせています。
使用シーンや気候に合わせて選ぶことで、快適でスタイリッシュなファッションを楽しむことができるでしょう。

以下は、パッチワークワイドパンツ、綿100%のカーゴパンツ、ゆったりシルエットのカーゴパンツの例で、それぞれが独自の特徴を持っており、異なるシーンや好みに応じて選ぶことができます。
デザインと機能性を兼ね備えたこれらのパンツは、多様なファッションニーズに対応し、個性的なスタイルを提供できるでしょう。

他にも各種のプリント商品を3,000以上も取り揃えていますので、興味を持たれたかたは、ぜひ下記より問い合わせください。

プリント・加工方法例
プリント・加工方法の主な例として、以下の8つがありますので、参考にしてください。
白インクプリント

濃い色の布地に鮮明な白色を表現するプリント方法。白インクを使ってクリアなデザインを布地に直接印刷し、デザインの際立たせる効果があります。
厚盛りプリント

インクを厚く盛り上げてプリントする技術で、立体感が特徴。触るとインクの盛り上がりが感じられ、視覚的にもインパクトがあります。
発砲プリント

インクに熱を加えると膨張する特性を持つ発砲インクを使用。プリントが立体的に膨らみ、柔らかい質感が楽しめます。
マット調刻印シート

マットな質感の特殊シートを使用し、布地に圧着することで洗練された見た目のプリントが可能。耐久性に優れ、上品な仕上がりが特徴です。
スラブロゴプリント

スラブ糸を使用した布地にロゴやデザインをプリントする方法。糸の不規則な太さが生み出す自然なテクスチャが魅力的です。
メタリック・反射プリント

金属粒子や反射材を含むインクを使用し、光を反射するプリント。光沢があり、動きに合わせて見え方が変わります。
ガーマントプリント

完成した衣服に直接プリントを施す方法。既製の服に独自のデザインを加えることができ、個性的なアイテムが作れます。
刺繍マーキング

布地に直接刺繍を施す技術。糸でデザインを描くことで高級感があり、耐久性も高い仕上がりになります。
簡易OEMの作成例
最後に簡易OEMによる様々なアパレル製品のカスタマイズ例を、以下の通り紹介しますので、参考にしてください。

カスタマイズ例
- 左から
- 第一の画像:「NPC」というシンプルなテキストがプリントされたベージュのパンツ
- 第二の画像:キャップに「N」のロゴとキャラクターの顔が刺繍
- 第三の画像:スウェットシャツに「#Play to Be Real」というスローガンと雲の形の刺繍
- 第四の画像:シャツの裾の特徴的なステッチ
これらの例から、簡易OEMが提供する製品の多様性とカスタマイズの自由度がうかがえます。
各製品は個性的で、ブランドのアイデンティティを強化していますね。
あなたも、このようなカスタマイズした商品を販売するのは、決して難しいことではありません。
また、アパレルODMという初心者向けのオリジナル商品開発方法もありますので、興味のある方は、下記の記事を参照ください。
まとめ
この記事では、小ロット生産が可能なアパレル商品の種類や、OEMの流れやメリットなどを解説し、弊社の簡易OEMサービスを紹介しました。
小ロット生産は、低コストでリスクを最小限に抑えながら、市場のニーズに迅速に応えるための生産手法です。
特にアパレル業界で有効であり、ブランドの個性を際立たせる重要な要素となります。
競合との差別化を図り、アパレルの販売規模を拡大されたい方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。
