Yahoo!ショッピングで販路を増やす!特徴・出店方法を徹底解説!
Yohooショッピングは、Amazon、楽天市場に続く規模を誇る、日本を代表するECサイトです。
サイトの形態は、楽天市場と同様、Yahoo!ショッピングというプラットフォームへ仮想店舗を出店するECモールの形態を取ります。
出店に際しては審査がありますが、物販経験の実績を問われるなど審査が厳しい楽天市場に比べるとハードルが低い傾向があり、初心者でも通過できる可能性があります。
今回は複数ECサイトでの中国輸入販売を検討されている方のために、Yahoo!ショッピングの特徴や出店方法について解説します。
目次
Yahoo!ショッピングとは?
Yahoo!ショッピングは、LINEやPayPayなどのサービスを持つYahooo!Japan傘下のECモールです。
創業は1999年9月で約25年の歴史を持ち、日本のECサイトの草分け的存在と言えるでしょう。
現在では流通額1兆円規模を誇りますが、Amazon(3兆円規模)や楽天市場(2兆円規模)にとの差が大きく、審査が緩いのもさらなる規模拡大を目指している背景が見て取れます。
2019年のZOZO買収は、そんな意欲の表れともいえるでしょう。
また、個人・法人ともに、初期費用や月額システム利用料などが無料なため、出店する店舗数と商品数が多いという特徴があります。
Yahooo!Japanの各サービス及びソフトバンクやLINE、PayPayカードといった大きな集客基盤があるのが強みです。
このように、出店のハードルが低いうえに高い集客力を持つYahoo!ショッピングは、Amazonやメルカリと合わせて複数の販売ルートに加えるのにおススメです。
Yahoo!ショッピングへの出店方法
前述の通り、Yahoo!ショッピングへの出店は、初期費用がかからず、「月額システム料金」や「売上ロイヤリティ」といった毎月の固定費も無料です。
申込みから開店までの流れは下図の通りで、スムーズに行けば約1ヵ月程度で開店できます。
それでは、上図の流れに沿ってみていきましょう。
Yahoo!ショッピング出店申請に必要な書類・情報
Yahoo!ショッピングへの出店申請には、下記のような書類・情報を準備する必要があります。
- Yahoo! JAPAN ID
- クレジットカード情報
- 銀行口座情報
- 出店予定商材情報
- 代表者情報
また、法人として登録する場合には、以下の書類や情報が追加で必要です。
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 公共料金の領収書等、国税・地方税の領収証書または納税証明書、青色申告承認申請書(控)、社会保険料の領収書または納入告知書(納付書)いずれか1つ
- 管理者情報に入力した人の運転免許証、運転経歴証明証、在留カード、マイナンバーカードのいずれか1つ
出店するにあたって注意すべき事項がいろいろありますので、下記よりYahoo!Janapの約款・ガイドラインを確認しておきましょう。
下記の商材につきましては、事前に免許や情報の入力が必要となりますので、該当する場合はYahoo!ショッピングの「お申込みの前に」を確認しておきましょう。
- 古物(中古品)
- アルコール酒類全般
- 医薬品
- コンタクトレンズ
- レンタル商材
- 役務・サービス商材
- ブランド品
出店申請及び審査
出店申請をするには、「お申込み時に必要な情報」へ移動し、「出店の申込み」ボタンをクリックします。
Yahoo!Japan IDを入力すると、Yahoo!ショッピングのお申込み画面が現れますので、準備した情報をもとに下記の必要事項を入力して行きましょう。
- 会社情報
- 代表者情報
- 決済情報(クレジットカード情報)
- 受取口座情報
- ストア情報
- LINE公式アカウントの申し込み情報
- 出品予定商材情報
- 認証情報
申請が終わるとYahoo!ショッピング側で入力内容を基に審査が行われ、2週間前後で審査結果の連絡があります。
審査基準は公開されていませんが、一般的に下記のような事項が落ちる原因として考えられています
Yahooからの電話に出ない
出店審査において本人確認のために、Yahooから出品者に電話がかかってくることがあります。この電話に出ないと本人確認とならないため、Yahoo!ショッピングの審査が通らなくなります。
Yahooからの郵送物を受け取れない
出店審査において本人確認のために、Yahooから出品者に電話がかかってくることがあります。この電話に出ないと本人確認とならないため、Yahoo!ショッピングの審査が通らなくなります。
申し込みの入力内容に不備がある
身分証明書とは違う住所を記入したり、法人番号が誤っていれば、正しく審査できないため審査落ちとなります。
クレジットカードが有効でない
登録されたクレジットカードの情報に不備があると、Yahoo!ショッピングから出品者に各種費用を請求できないため審査落ちとなります。
審査に通るための対策
これらのことも考慮のうえで審査に通りやすくするためには、下記のような対策をしておくといいでしょう。
- Yahoo!からの本人確認電話には必ず出る
- Yahoo!プレミアム会員になる(必須ではない)
- 書類を本人限定受取ができる住所を登録しておく
- 最初は予約販売設定は「なし」にする
- 与信情報が良くないクレジットカードは登録しない
また、ハードルが低いといっても、出店申請に利用するYahooo!Japa IDにおいて、過去に規約違反があれば、審査は通りません。
違うIDを用いても、規約違反の経歴のあるアカウントと同じ名義であれば、出店できないので注意が必要です。
開店準備
審査を通過すると、Yahoo!ショッピングの店舗管理システムである「ストアクリエイターPro」へログイン可能となります。
そこで、下記のような設定を行い開店準備を進めます。
- ストアデザインの設定
- 商品登録
- 会社情報の設定
- ストア情報の設定
- 送料・配送方法の設定
- プライバシーポリシーの設定
- お買い物ガイドの設定
店舗構築にあたっては、お客様にとって見やすく信頼されるページを作る必要があるので、設定は詳細でかつ分かりやすい内容の入力が必要でしょう。
ECショップ構築の経験がなければ、どんな内容で入力すべきか迷うことも多いと思いますので、開店サポートをしている業者に依頼するのも一つの方法です。
開店審査
ショップの設定がすべて完了すれば、今度は開店審査に入ります。
開店審査には2〜5営業日必要となり、審査を通過すればYahoo!ショッピングからメールで「利用開始日」の通知がきます。
これでYahoo!ショッピングでの店舗運営の資格を得たことになりますので、あとは商品ページを作成するだけです。
商品ページ作成は、下記のような手順で行います。
- 商品画像のアップロード
- 商品タイトル及び商品説明の作成
Yahoo!ショッピングでは、審査が緩いだけでに競合も多いので、魅力ある商品ページを作ることでの差別化も重要です。
Yahoo!ショッピングの料金プラン
前述の通り、Yahoo!ショッピングへの出店では、初期費用だけではなく月額システム利用料や売上ロイヤリティも無料です。
そして、料金プランも下記のように1種類しかないので、非常にわかりやすいです。
・ストアポイント原資負担:1~15%※1%は必須
商品を購入した際に発生するポイントに対して、店舗が負担する費用のこと。
・キャンペーン原資負担:1.5%
Yahoo!ショッピングが実施するキャンペーンに対する手数料。
・アフィリエイトパートナー報酬原資:1~50%※1%は必須
アフィリエイトによって発生した売上に対して、設定した料率の費用をアフィリエイトパートナーに支払う。最低1%からの設定となり、料率が高ければアフィリエイターからの露出が増えて、販売チャンスが増える形である。
・アフィリエイト手数料:アフィリエイトパートナー報酬原資の30%
アフィリエイトで決済が発生した場合、運営会社に支払う費用。売上の30%ではなく、アフィリエイトパートナー報酬原資に対して30%。
また、売上を入金するタイミングは、下表のように設定可能ですが、入金回数が多いほど入金手数料も高くなるので注意が必要です。
入金回数 | 入金サイクル | 手数料 |
月1回 | 30日後 | 0% |
月2回 | 15日後 | 0.1% |
月3回 | 10日後 | 0.2% |
月6回 | 5日後 | 0.4% |
月8回 | 3日後 | 0.6% |
Yahoo!ショッピングへの出店のメリット・デメリット
最後にYhaoo!ショッピングに出店することによるメリット・デメリットを整理しておきますので、出店を検討するときの参考にしてください。
Yahoo!ショッピングへ出店の3つのメリット
Yahoo!ショッピングの出店には、下記のような3つのメリットがあります。
メリット1:出店コストがかからない
繰り返しになりますが、Yahoo!ショッピングへの出店にあたり、初期費用も月額使用料などの固定費がかかりません。
このあたりが複数の販売ルートを持ちたい方に対して、おススメできる大きな理由となっています。
もちろん、ECモールで販売したいけど楽天市場は審査が厳しいから、という初心者がチャレンジするのもいいでしょう。
メリット2:集客力が大きい
日本でも有数の大型ECサイトなので、集客力の面でもメリットが大きいです。
それに加えて、Yahoo!検索からの流入がしやすくなっており、LINEやPAYPAYなど、ソフトバンクグループのユーザーから購入も期待できます。
メリット3:外部リンクが許可されている
Yahoo!ショッピングでは自社ショップ内に審査なしで外部リンクの設定が可能です。
集客にInstgramやⅩ(旧Twitter)、Facebookなどの利用もできるため、やり方次第で大きな売上につながるでしょう。
Yahoo!ショッピングへ出店の2つのデメリット
Yahoo!ショッピングへの出品には、下記のような2つのデメリットがありますので、事前に検討ください。
デメリット1:競合店舗が多い
コストが安いだけにYahoo!ショッピングへ出店を目指す競合店舗も多く、商品ジャンルによっては熾烈な競争を強いられる可能性もあります。
したがって、そのような状況に陥った場合は、他店との差別化を図る必要があります。
デメリット2:管理画面が使いにくい
Yahoo!ショッピングでは、ストアクリエイターProという管理画面で、ストアデザインや商品ページの作成するシステムとなっています。
しかし、この管理画面は一部においてHTMLの知識が必要な機能もあり、初心者の方には使いにくいため、操作方法に悩むこともあるでしょう。
まとめ
中国輸入ビジネスを拡大するには、販路を増やすことも有効な手段の一つです。
今回の記事で解説しましたように、Yahoo!ショッピングはコストと審査ハードルの低さの面で進出しやすいプラットフォームになります。
競合が多いなどのデメリットもありますが、扱うジャンルによってはYahoo!ショッピングの方が売上げを作りやすいこともあるでしょう。
今、扱っているプラットフォームで販売が頭打ちになってきたなど、他に突破口を探している方は、Yahoo!ショッピングへの出品にチャレンジする価値は十分にあると思います。