中国輸入ビジネスの舞台裏・隠れたリスクとその対策とは?
中国輸入ビジネスは、仕入価格の安さと豊富な商品が人気で、取り組む事業者も増えていますが、その背後には数々のリスクが潜んでいます。
これらのリスクを理解し、適切に対応することはビジネスの成功に欠かせません。
今回の記事では、中国輸入ビジネスにおける主要なリスクとその対策について詳しく解説します。
これから中国輸入を始める方は、最後まで読むことで事前にリスクと対応策を知ることができます。
目次
中国輸入ビジネスにおける商品リスク
中国輸入ビジネスにおいて仕入先となるのは、アリババ・グループなどのECサイトの利用がメインであり、また、広州や義烏(イーウー)の卸市場で直接買い付けを行う業者も少なくありません。
その際、商品にまつわるどのようなリスクがあるのかをまず見ていきます。
商品の品質問題
中国からの輸入品質は、この数年間で大幅に向上しており、これは、中国の製造業者が品質管理の基準に投資し生産プロセスを改善していることによります。
しかし、中国からの輸入品が常に良い品質であるとは限りません。
一部の中国の製造業者は、依然として低品質の製品を製造しており、初めての業者から商品を輸入する際には、まず少量でテスト仕入を行うなどの対策が必要です。
テスト仕入の詳しいやり方にいては下記記事を参照ください。
初心者必見!中国輸入のテスト仕入のやり方とは?品質チェックや販売方法も詳しく解説!
知的財産権の侵害に触れるリスク
中国は世界最大の製造国であり、あらゆる種類の商品が製造されていますが、知的財産権の侵害でも有名な国でもあります。
知的財産権とは、特許、商標、著作権、意匠などの独占的な権利のことで、これらの権利は、創造的なアイデアや作品を保護するために設計されています。
中国輸入ビジネスにおいては、特に偽ブランド品など商標権を侵害している商品を誤って仕入れてしまう可能性もあるので、ノンブランド商品を取り扱うのが主流です。
日本にいては2022年10月より、偽ブランド品への輸入規制が強化されているので、注意が必要です。
偽ブランド品への輸入規制強化についての詳細は、下記記事を参照ください。
偽ブランド品への輸入規制強化が10月から開始!! 関税法改正で個人輸入でもNG!
商品供給遅延のリスク
中国から商品を輸入する際に、不十分な輸送インフラの整備や複雑なサプライチェーンにより、商品供給が遅延するリスクがあります。
在庫が不足すると、緊急に補充するためのコストが発生する可能性もあり、これらのリスクを回避するためには、信頼性の高い供給元とパートナーシップを築き、彼らとの強固なコミュニケーションを保つことが重要です。
中国輸入ビジネスにおける事業リスク
この章では中国輸入ビジネスにおける事業リスクを見ていきます。一見、リスク回避が難しそうに感じるかも知れませんが、事業レベルで対応することで一定の成果を上げることが可能です。
輸入禁止品・規制品についてのリスク
中国輸入に限りませんが、海外から商品を輸入する場合、国によって輸入禁止商品であったり、輸入規制がある商品が多数存在します。
これらの知識をきっちりと持って仕入を行う必要があり、間違って輸入してしまった場合、商品没収などによって、収益や社会的信用面で大きな痛手を受けることもあります。
中国輸入においては、前章でも触れた偽ブランド商品や偽造品に特に注意が必要であり、ハイブランド商品や日本のアニメキャラクター商品は手を出すべきではありません。
また、電気用品安全法や薬機法、食品衛生法による輸入規制もありますので、仕入れの際sには慎重にチェックすることが必要です。
輸入禁止や規制商品については、下記記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。
中国輸入における「禁止商品」と「規制商品」の違いをマスターしよう!
相場変動による為替リスク
中国輸入ビジネスに取り組むうえで、為替リスクから逃げることはできません。特に、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻のため、為替相場は円安トレンドへ大きく動き、輸入ビジネスにおいても打撃となりました。
しかし、中国輸入における仕入価格は非常に安いため、仕入方法の工夫やコスト削減により、利益を保つことが可能です。
例えば仕入ロット数を増やして仕入単価を下げたり、国際輸送方法を変えることで為替影響に対抗できます。詳しくは下記記事を参照ください。
競合参入のリスク
近年、中国輸入ビジネスの人気の高まりによって、同様の商品を扱う競合の参入も増え、場合によっては激しい価格競争に巻き込まれる可能性もあります。
Amazonや楽天市場、ヤフーショッピングなどの大手ECサイトを、販売プラットフォームとして利用した場合、特に競合との争いに陥ることが多いです。
これは中国輸入の人気商品で大きな売上を上げると、競合や新規参入者に仕入先を特定されて真似される傾向があるためです。
このような競合の参入に対しては、OEMビジネスへ移行し自社ブランド商品の創出で対応が可能となります。
中国は世界の工場と言われるだけあってOEM工場の数も多く、さまざまな注文に応えてくれるので、規制商品のOEM化を行い自社製品を市場へ拡売することも夢ではありません。
中国輸入OEMに関する詳細は下記記事で詳しく解説していますので参照ください。
中国輸入OEMの基礎知識と絶対に知っておくべき重要ポイント!
中国輸入ビジネスにおける文化的リスク
中国輸入ビジネスを行う際、中国との文化的な違いは以下のような重要なリスクとなり得ます。
ビジネス習慣の違いによるリスク
中国と日本ではビジネス習慣に大きな違いがあり、契約書に関する解釈や支払方法などは慎重な確認が必要です。
また、コミュニケーションのスタイルも、中国人は直接的な表現が多いですが、日本人は明確さをさけることがあり、場合によっては誤解により大きなトラブルへ発展する可能性もあります。
これらのリスクを回避するためには、中国のビジネス習慣と文化を理解し、それに適応する能力が求められます。
言語の違いによるリスク
中国輸入ビジネスにおける言語の違いは、コミュニケーション上の誤解や混乱を引き起こす可能性がありビジネスリスクとなり得ます。
契約内容や取引条件の確認で意味を取り違え、場合によってはビジネス上の重大な損失を被る可能性があります。
また、製品説明書やマーケティング資料の誤訳は、特にOEM商品の開発など共同作業を行うときに悪影響を及ぼしますので注意が必要です。
中国輸入ビジネスのリスク回避は輸入代行業者の利用がポイント
中国から商品を輸入する際のリスクを、さまざまな角度から見てきましたが、すべてに対応するには、非常に困難を伴い時間的なロスも大きくなります。
これらのリスクを軽減する方法として、経験豊富で信頼性の高い輸入代行業者を利用することが挙げられます。
輸入代行業者を利用することで得られるメリットは、下記の通りです。
業者の専門知識と経験
輸入代行業者は通関手続き、税関ルール、輸送コストの最適化など、輸入ビジネスに関連するさまざまなプロセスに精通しています。
これらの専門知識と経験を活用することで、ビジネスをより効率的かつスムーズに運営することが可能となります。
リスク管理
輸入代行業者は、品質管理、偽造品の防止、適切な包装と輸送の確保など、輸入ビジネスに関わる多くのリスクを管理できるので、事業者は自己のリソースをその他の重要な業務にかけることが可能です。
言語と文化の違いの克服
中国語の堪能なスタッフを持つ輸入代行業者は、ビジネスパートナーとのコミュニケーションを円滑に行います。また、中国の文化とビジネス習慣に精通しているため、国際的な誤解や摩擦を避けることが可能です。
コストと時間の節約
輸入代行業者は、税関手続き、輸送、商品検査などの時間を取る作業を処理します。また、大量輸送による割引やネットワークを通じた優遇料金など、コストを節約する方法を知っています。
現地ネットワーク
輸入代行業者は、製造業者、供給業者、運送業者といった現地のネットワークを持っています。これらを活用することで、ビジネスの効率化を図り収益確保の最適化が可能です。
まとめ
今回の記事では、中国ビジネスにおけるリスクとその対策を見てきました。
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